新型コロナウイルス感染症大流行下で水関連災害に対処するための原則

2020年5月29日に開催された第15回水と災害ハイレベルパネル(HELP)会合において、「新型コロナウイルス感染症大流行下で水関連災害に対処するための原則」が承認されました。

現下の状況においては、新型コロナウイルス感染症感染拡大の緩和と感染した方の治療に注目が集まっています。しかしながら、水関連災害の脅威は新型コロナウイルス感染症の前と同様に差し迫っています。災害リスク軽減の緊急対応と新型コロナウイルス感染症ヘルスケア対応の競合は一部の国と都市では状況をさらに悪化させる可能性があります。

このグローバルな危機を念頭に置き、HELPは政治指導者、防災対応及び新型コロナウイルス感染症対応責任者、さらにすべての利害関係者が新型コロナウイルス感染症パンデミック下で災害が起こった場合に同時発生する様々な課題に対処するため「新型コロナ肺炎感染症大流行下で水関連災害に対処するための原則」を作成しました。この原則は、主要な国連機関、国際機関、政府、NGO、民間セクター、労働組合、ユースグループ、ジェンダーグループ等様々な利害関係者との協議を通じて作成されました。HELPは、国、都市、病院及びフィールドで直ちにこの原則を用い、いつ発生してもおかしくない重大な問題により適切に対処することを求めます。

原則では災害のすべての主要な項目と新型コロナウイルス感染症を網羅していますが、COVD-19は、未だ多く点で不明なことがあり、パンデミックに関連する新たな課題に対応するため「原則」の文書は定期的に更新される予定です。

お問い合わせ先:HELP事務局helpprinciples_covid19@wateranddisaster.org